マンツーマンで子どもをエンパワメントする「こどもソーシャルワークセンター」(大津市)

2017年2月7日 11時57分 | カテゴリー: まちづくり, 人権, 子ども・教育, 市民自治, 活動報告, 福祉・医療, 視察

こどもソーシャルワークセンターHPより トワイライトステイの様子

こどもソーシャルワークセンターHPより トワイライトステイの様子

独立型の社会福祉士として活動している幸重忠孝氏は、大津市内の1軒屋を借り、事務所兼子どもの居場所として運営している。

★トワイライトステイ

17時~21時、学習、食事づくり、食事、だんらん、近くの銭湯での入浴など、夜、保護者と家庭で過ごしているようなことを週1回ずつマンツーマンで、保護者が夜間就労、精神障がいなどで関われない子ども(市の学習支援対象者が主)とかかわる。

大津市社会福祉協議会との連携で大津市学習支援ネットワークを設立。龍谷大学内で開始、NPO法人あめんど、NPO法人CASNもそれぞれ開始。講演会をきっかけに岡山などでも地域の大学生などが実施。

生活困窮者自立促進支援事業の学習支援の予算年28万円を活用。利用実績は、2015年度13人。保育士・社会福祉士など4名ほどのスタッフとボランティアで学生、近所の主婦も参加。滋賀県教育委員会の SSWとして、大津市における「トワイライトステイと学校との連携」を制度化した。

●週1回としているのは、

子どもにとってあくまで保護者が一番大切な存在となってほしいことから、適度な距離感と依存し過ぎない適度な回数であると考えるため。一人ひとりの子どもを大事にし、力づけることを優先させたいと考えている。

●全国的に広げるためには、

学童保育で必要な子どもだけ9時までなどの形で実施することが可能ではないか。

●今後必要と考えていること

介護施設内に24時間保育施設を作りたい。ひとり親家庭の母は介護職で夜勤をせざるを得ない家庭も多いため。

◇以前視察させていただいた、静岡市の独立型社会福祉士の川口さんが運営している「ホッとホーム てのひら」も同様の取り組みを行っていた。やはり一人ひとりに寄り添う丁寧な取り組みが必要ということだ。

★幸重氏がかかわる滋賀県内の取り組み

●福祉施設との連携・活用した夜の居場所「フリースペース」県内7か所

滋賀県内の約200の社会福祉法人が、社会貢献活動のために現在の法制度にないサービスを生み出すために、”滋賀の縁(えにし)創造実践センター”を立ち上げ、そのセンターの委員会内で子どもの貧困課題へのトワイライトの必要性が大津の取り組みをモデルに高齢者施設を会場としたトワイライトステイづくりが始まった。「こどもソーシャルワークセンター」が県の委託事業である子どもソーシャルワークとしてコーディネートを実施。職員が常駐し、調理設備があるため夕食などの提供が容易で、風呂などの設備や、送迎サービスできる車両があるところが、利点。

中学校区に一か所、夜の子どもたちの居場所を立ち上げて行きたい。 一般的な家庭での過ごし方を提供したいので、地域の一般の人が関わった方が自然な対応ができると考えている。専門職は何かあった時などに他の機関につなぐ役割を果たし、地域の人が主体で実施していくことが望ましいと考えている。

●地域主体の長期休暇の学習支援「寺子屋プロジェクト」大津市内18学区で実施

公民館等を利用、教員も参加(貧困対策ではなく、地域づくり) 夏休み3回、冬休み3回、食事を提供しているところもある。

●子ども食堂

生活保護世帯の中3向け学習会で県内40か所に。こどもソーシャルワークセンターが立ち上げ支援。

◇幸成氏は、子どもをきっかけに地域の人が主体的にかかわるまちづくりを進めることを意識している。専門職はあくまでコーディネート役であり、主体は地域の人、近所のおじちゃん、おばちゃんだ。