23年度決算特別委員会(評価対象事業の選定基準)
9月議会の中では、前年度の決算審査も行われます。
決算資料として、今回は市が選定した25事業についての内部評価も示されました。
現在、市民も入った外部評価委員会により23年度事業の評価が進められています。今回の外部評価は5事業に限定して実施されることになっています。この5事業は今回提示された25事業から選定されたものです。
この5事業の選定基準について、「外部評価対象事業の選定基準について」で示されています。選定について順を追って紹介します。
最初に、市に裁量の余地のない事業(国や都からの委託事業など)は除きます。残った裁量の余地のある事業は150くらいになるようです。次に、この150のうち、予算規模100万円以上、一般財源の比率が80%以上、3年以上継続し今年度も実施している事業、という客観的な基準で絞り、最終的にはその中から市として外部評価を参考にしたい事業や最近はじめた継続的な事業で効果や課題を明らかにしたい事業ということで、25事業が絞られています。
まず、この選定の最終段階で対象事業が市の主観的な判断で決められていることに疑問を感じます。外部評価は「客観的な評価を得ること」が目的であると考えますが、そのおおもとである事業の選定自体が客観的でなければ、評価がいくら客観的でも、都合のいい事業だけ対象となっているのではないかと疑問に思うのは当然です。決算委員会の中でこの点について質問しましたが、意図が伝わらなかったのか、問題とは感じていないようでした。
市の事業については、どんなことについても市民に説明できるよう、常に説明責任を意識して業務をおこなうべきと考えます。今回の「客観性」については来年度の「選定基準について」の中では、明確にしてほしいと思います。