晩産化が進む今、出産・子育てと介護を同時期に担わなければならない女性が増えているということに、納得するとともに大変驚きました。
報告からは、育児には準備期間があるけれど、
・介護は突然看護から始まることが多いということ
・どうしても女性一人が奮闘してしまうこと
が印象に残りました。現在の多くの職場の環境では、時間的に男性も一緒にということは難しいかもしれませんが、女性だけでは担いきれない現状があるのは確かです。
体力的につらいのはもちろんのこと、精神的にもとても重いものを抱えることになるこうした立場の女性への、精神的な支えをぜひ身近な人(特に夫)がして欲しいとも思いました。
また、子育てと介護が同時にとなると、介護が優先されてしまい、子どもに手がかけにくい傾向になることも報告されました。介護に時間が取られるときは、きちんと保育をつけることで、介護に専念でき、その結果、子どもと向き合う時間も取れる。そうすることで、子どもの情緒も安定するということでした。介護のための保育も今後ますます必要になる、特に緊急一時保育を1ヶ月前の申込みということでなく、本当に緊急時に使えるようにしておかなければいけないと感じました。
社会福祉士という専門職のかたからの報告では、ご自分の知識をフル活用したが、縦割り行政の壁にぶつかることが多かったこと、また、経済的にも遠距離介護の費用や、地方から親を呼び寄せる際の家賃など、経済的な支援も必要であることがあげられました。
これから、ひとごとではなく、こうしたケースが増えていくことは目に見えています。子育て・介護は社会の仕事です。少しでも使いやすいしくみを作っていく必要があることを痛感した報告会でした。