公共施設耐震化検討特別委員会(2012.12.18)

今回の特別委員会では、市庁舎以外の16の公共施設の耐震診断結果の中間報告(概略の報告)がありました。

これらの施設は昭和56年以前の建築基準法に沿って設計・建築されており、耐震の状況について不安があったため診断を実施したものです。 

 

早急に耐震化を図る必要がある施設

5つの学童クラブ(竹丘、四小、中清戸、旭が丘、中里)

松山老人いこいの家

学童クラブについては、3学期からいったん学校内の空き教室を利用して運営し、現在の施設の改築・補強を図る。

松山老人いこいの家については、現在ある他の近隣施設で代替えしてもらうことを予定。

 

補強が望ましい施設

野塩地域市民センター

4つの老人いこいの家(上清戸、いなり台、梅園、中里)

野塩地域市民センターについては、IS値という構造耐震指標における震度6強~7程度の地震に倒壊、崩壊する危険性が低い0.6という基準は越えているため、まず補強案を策定し、工事の時期は今後検討していく。

4つの老人いこいの家については補強を行う。

 

学童クラブは、戸や窓の開口部が多いことや金具の継ぎ手などを使用していないことが、耐震基準を満たさない大きな要因のようです。

また、今後は現在でも4校(芝山小・清瀬小・第三小・第十小)内にある学童のように、学校の空き教室を使用することが可能かどうかの児童数の推計なども含めこの機会に検討する。

 

また、耐震補強工事と合わせて設備等の改修も実施するかどうかも検討するということでした。

以前実施した各施設の職員からのヒアリングでも、設備の老朽化に伴う不具合の改善や、公共施設として必要なバリアフリーの必要性などの提案がされています。

 

財政面では、当初16施設すべてに耐震補強工事のみを施した場合には約20億円かかるという試算が示されていましたが、今回の結果から対象となる施設について積算しなおすと3億5千万円程度で済むことになりそうです。

 

今回は、上記の報告を受け、これについての質疑や意見を行う委員会でした。

前回の視察の総括を含め、意見提案に向けた観点・論点整理などそろそろしていく時期かと思っています。次回1月24日の委員会で確認します。