いじめはなぜ繰り返されるのか

2013年1月18日 00時36分 | カテゴリー: 人権, 子ども・教育

12月22日(土)、東洋大学での子どもの権利条例東京フォーラムのつどいに参加しました。

1986年のいじめ自殺をきっかけにいじめが社会問題化してから、日本の教育界はいじめ対策に取り組んできたはずです。しかし、その努力とは裏腹にいじめは悪質化、深刻化しているといわれています。

まず、喜多明人先生からいじめ問題をどうとらえ対応すべきかの提案がありました。 

・いじめがあることを前提として、大きくしない対策が必要

・バッシングではなく、学校・子どもを支援する体制を作ることに転換する 

☆いじめの原因

・競争ストレス、自己喪失感ストレス

 

☆いじめのエスカレート

・管理教育により衰退する「子どもの自治力」

・安心して相談できる環境の欠如

 

☆いじめが解決しなかった理由

・子ども自身に「権利」意識の欠落

・いじめられている子どもは自分に原因があるからいじめられると思っている。いじめは「権利の侵害」であることに気づけば、相手が悪いことに気づく。気づけばどこかに訴えようとする。

 

・2006年の安部内閣の際に教育における厳罰主義(出席停止・警察連携)が導入

 子ども参加型の学校づくりこそ、いじめを防止する。

 

 

子どものSOSと子どもオンブズの役割・活動(子どもの権利条例を根拠として) 

東京都

平成10年に「子どもの権利擁護委員会」が設置され、電話相談を中心に展開されてきた。「東京子供ネット」という電話相談窓口を設け、都内からはフリーダイヤルで、携帯電話からもかけられるようになっている。また、電話相談だけでは対応困難なケースには専門員に引継ぎ、あくまで第三者的立場で事実の解明ではなく、子どものニーズに重点を置いた現状の改善を目的に働きかけを行っている。

相談以外に注目すべきなのは、子どもたちが自分の意見や体験を自由に吹き込めるメッセージダイヤルを設置していることである。このメッセージを聴くことができ、同じような経験や思いの子どもが、自分一人ではないことを確認できる機能も持っている。 

世田谷区

せたがやチャイルドライン:専門の相談員ではなく、声を受け止めることのできる素人が子どもの声を聴くことを目的として活動。電話だからいえることがある。

目黒区

めぐろ・はあと・ねっと。権利侵害を受けている子どもについて本人または関係者からの救済の申し立てができる。調査し、関係者間の調整をおこなっている。

豊島区の子どもの権利擁護委員制度

子どもや親と行政や学校などの間に立ち、第三者機関として意見調整と行政などへの是正要請を行い、是正に応じない場合は公表することができるという点が特徴。

30代の臨床心理士、弁護士が委員となり、家庭への訪問も実施している。

 

世田谷区の子ども条例改正と子どもの人権擁護委員制度

子ども自身が自分の問題を解決することを主体的に取り組むための支援をすることを主眼とした、子どもの立場に立って設置されていることが特徴。また、権利侵害からの救済が終了した子どもに対して、解決後の見守りも行う。