子ども夢パーク(川崎市)

 

夢パーク入り口で生活者ネットワーク都議の山内れいこと

誰にとっても「居場所」は必要なうえ、大事なものだ。

「居場所」は、ほっとできるところであり、一人ひとりが充電できるところでもある。

年齢や生活環境や立場を超えた、素の人間としてのつきあいが、自分を見つめ、自分は人と違うことを認識し、違っていることが当たり前であることを自覚させる。「みんな違って、みんないい」を実感できる、そんなさまざまな「居場所」が必要だ。

 

10月4日、国分寺の学校に行かない子どもの居場所づくりをめざす市民グループとともに、川崎市高津区の子ども夢パークを視察した。

 所長の西野さんは22年前、アパートの1室を借り、学校に行かない子ども達の居場所を始めた。日中は銭湯が開くまで多摩川の土手でどろんこになって過ごしていた。

 世間からは鼻つまみ者だったが、常に40名ほどの子どもが来ていた。学校に戻ることを目的としていなかったにもかかわらず、その9割の子ども達が学校へ戻っていたことから、市の教育委員会や文部科学省が注目した。

 2年間で200回もの会議を重ね、2000年に制定された川崎市子どもの権利条例の策定委員会にも、子どもの代弁者として参加した。この条例の具現化のために必要な「居場所」として市が整備したのがこの施設である。管理運営を西野さんが代表のNPOに委託している。

 午前は、学校に行かない10代の子どもが中心で、別室には乳幼児親子が集い、午後は学校から帰ってきた子どもたちも加わる。どんなふうに過ごすのかプログラムはない。ただ1つ決まっていることは、お昼ご飯をともに食べることのみ。10時半に集まった子どもたちで献立を決め、買い出し、作る。食べるのは1時過ぎになってしまうそうだが、来ているみんなで食べることでなんとなくつながっている。

 大人が取り上げてしまった“暮らし”を料理や、泥んこ遊びで取戻し、快・不快の自覚で、自分自身を認識する。必要な遊び道具はすべて手作りし、2か月ごとに作り直す。ハンモックや小屋のような秘密基地、滑り台など。現在も学校に戻ることを目的としていないが、「明日から学校いってみる」といって、子どもたちは自ら卒業していく。

 

子どもたちが作ったハンモック

これも子どもたちの手作りだそうで、みんな力を秘めている!

雨の日もここでバスケットボールなどします