ふっさっ子の広場(福生市放課後子ども教室)
放課後子ども教室は、各自治体で実施日数・時間、人員配置などさまざまに実施されている。事業を担っているのも、行政の直営をはじめ、NPO、PTAというところもある。
福生市の放課後子ども教室「ふっさっ子の広場」は、全小学校7校において、放課後だけでなく、長期休みの子どもの居場所として設置、運営されている。
運営は、市直営でされているが、地域のボランティアがサポーターとして関わっている。学校長やコーディネーターからの紹介者、まなびあいボランティアの登録者、公民館活動をしている方、図書館のお話しボランティア、文化協会、ゲートボール協会、多摩工業高校の教員・生徒、農工大の学生など、さまざまな活動を行っている地域の市民が、日頃の活動を活かした遊びの提供をしている。
子どもたちにとっては、学校の学びを超えた、生涯学習の場でもあるといえよう。各広場からは毎月のイベントカレンダーが各小学校の全児童に提供され、自分の行きたい日を選んで参加できる。
福生市には、児童館が各小学校区にあり、それ以外にこの放課後子ども教室が実施されている。清瀬市においても放課後子ども教室が“まなべー”という名で全小学校9校において実施されているが、児童館があまりない当市にとっては、“まなべー”の果たす役割は福生市と比べ、かなり重要であるはずだ。
子どもにとっての居場所や遊びの保障は、子どもの育ちを支えるうえで欠かせない。課題を抱えている子どもにとってはもちろん、すべての子どもにとって、“明日へ向かう元気を充電できる場所”としての居場所が必要だ。
学力向上という前に、子どもたちの自己肯定感を高める、子どもたち自身が選択できる“居場所”を増やすことが、まず当市には求められているのではないか。限られた予算の中でという制約はあっても、現在実施している事業の充実や、施設の活用という形でできることはまだあるはずだ。
福生市 | 清瀬市 | |||||
所管 | 生涯学習推進課 | 児童センター児童青少年係 | ||||
実施数 | 全校7校 | 全校9校 | ||||
実施日数 | 土・日・祝日、年末年始を除いて実施 (256日程度) |
学校給食のある日のみ実施 (187日程度) |
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実施時間 | 夏季6時 冬季5時 ただし、夏季4時30分、冬季5時15分に帰宅を促し、それ以降は保護者が迎えにくることとしている 長期休暇の開始時間は午後1時 |
夏季 5時 冬季4時30分 | ||||
人員配置 | 指導員3名、安全見守り員1名以上 | コーディネーター、学習アドバイザー、安全管理員 | ||||
予算 | 54百万円(26年度予算) |
26百万円(26年度予算) |