清瀬市のメンタルヘルスリテラシー教育

23年度から本格実施

子どもたちの学校が始まった1月7日、市の教育委員会の方に市内のメンタルヘルスリテラシー教育の取り組みについてお聞きしました。

・メンタルヘルスリテラシー教育の必要性
以前から中高生の時期に精神保健上の不適応が高頻度で発生しています。症状の軽いうちに早期治療することで回復する可能性が高くなることから、精神科の受診などに対する知識不足・偏見をなくすためのメンタルヘルスリテラシー教育が必要とされています。

・清瀬市でのこれまでの取り組み
市内にある日本社会事業大学の大島先生が開発なさったプログラムを取り入れ、19年度から22年度に市内の全市立中学校において、試行開始年度に入学した学年の生徒を対象に3年間で7時間程度実施されました。また、教員と保護者向けにも2時間程度実施されています。

・今後の動向
実施前と実施後の意識調査の比較により有効性が確かめられていることから、試行の結果確立されたプログラムを活用し、23年度からは市内の全市立中学校で本格実施されます。

・全国の動向
市川市、松江市、八王子市などでも試行されています。

いつまでも住み慣れた地域で安心して暮らし続けるためには、生涯こころとからだの健康維持ができるサポート体制をつくり、知らせることが大切です。“病は気から”ともいいますが、こころの健康はからだの健康の大前提です。そのため、この取り組みは今後ますます重要性を増してくると思います。
当日は、プログラムの具体的な内容についてはお聞きできませんでしたが、現在、中学生の保護者である私としても、親だけでは支えきれない思春期の子どもを支えてくれる体制があり、それを子どもたちが知ることで、安心して日々を過ごせるのではないかと思います。