ゼロエミッション東京~プラスチック削減プログラム

ガス化溶融炉での処理を待つプラスチック

生活クラブ生協も参加する「容器包装の3Rを進める全国ネットワーク」主催の学習会にて、東京都環境局の古澤康夫さんから東京都の資源循環政策「ゼロエミッション東京」について伺いました。*ゼロエミッション:あらゆる排出物を原材料などに有効活用し、廃棄物を一切出さない資源循環型システム

 

◆気候変動に関する政府間の会議(IPCC)における報告書

「産業革命前と比べ、世界の平均気温はすでに1.0℃上昇、+1.5℃以内にとどめなければ、現在の急激な環境変化はさらに加速する」

 

◆持続可能な消費・生産は先進国の責任:温室効果ガスの約半分は資源(食料や素材)の生産に伴う排出

資源・エネルギーの大量消費→気候変動⇔生物多様性の喪失→脆弱なコミュニティや次世代への深刻な影響

 

◆エネルギーと資源の脱炭素化が必要

・エネルギーの脱炭素化:省エネと再エネの拡大

・資源の脱炭素化:3Rによる天然資源消費量の削減と再生可能資源の利用

 

◆都市活動に起因するCO2

・東京は資源供給の多くを他地域に依存

・サプライチェーンのCO2削減にも取り組む必要

 

◆プラスチックにかかわる課題

・海洋プラスチック問題:海洋生物や海洋生態系への影響

・資源としての利用(生産・消費・廃棄)に伴うCO2排出

・廃プラの国際取引制限に伴う国内・海外での不適切処理

 

◆ゼロエミッション東京戦略(2050年ゼロエミッション東京の実現)

・行動を加速させるための2030年目標

温室効果ガス・エネルギー消費量50%削減(対2000年比)再エネ電力利用50%

・気候変動適応方針

・プラスチック削減プログラム

・食品ロス削減計画

・ZEV(ゼロエミッション・ビークル)普及プログラム

*ゼロエミッション・ビークル:走行時に二酸化炭素等の排出ガスを出さない自動車

 

◆ゼロエミッション東京におけるプラスチック削減プログラム

・使い捨てプラの削減の普及啓発:都内大学などと連携

・事業系廃プラのリサイクル推進

・水平リサイクルなどの事業支援

 *水平リサイクル:使用済製品を原料として用いて同一種類の製品を製造するリサイクル

 

◆国の動向

・プラスチック資源循環促進法によるプラスチックを使用する製品の設計段階から、使用製品の使用の合理化、製造事業者による自主回収などの促進

 

プラスチック削減プログラムでは、プラスチックの代わりに紙製品への移行やオフィスビル内のテイクアウト弁当へのリユース容器の活用など、使い捨てプラスチック削減につながる事業を公募し、助成を実施しているそうです。

エネルギーだけでなく、資源の消費量を大幅削減しないとCO2削減、気候変動は止められない。これからもリユースを続けて行きましょう。