青少年の居場所 kiitos(キートス)

自宅にいるようにマンガもパソコンも自由に(キートスHPより)

調布市にある kiitos は、毎日開いている居場所です。「なるべく普通の家庭のように」との思いで運営している NPO 法人代表理事の白旗真生さんにお話を伺いました。
白旗さんは、中高生の居場所である調布市青少年ステーションでカウンセラーをしていたとき、18 歳以上の子たちの居場所がないことや、家庭に問題があって食事ができない子がいることに気づきました。
2010 年 10 月、1K の部屋でキートスを始めました。10 年経ち、ボランティアの市民が主体的に食事の支援、学習支援をしています。チームを組んで週 5 日、交代で昼食と夕食を作ります。常連さんには何曜日の人の味か、わかるそうです。市からの補助金と地元のフードバンク、全国からの寄付などで運営されています。
5 回の引っ越しを重ね、現在は 12 歳から 20 歳くらいまで 20 名くらいが日々やってきています。大学に進学した子や発達障害の子が研修を受けて就職するなど、みんなのロールモデルとなっています。大事にしているのは、気負わないで「待つ」こと、ととても幸せそうな白旗さんが印象的でした。