灯火の言葉でエンパワメント

私たちは無力ではない

今の閉塞感や抑圧を打開するためには、言葉の力を取り戻し、政治を引き寄せることが必要と考え、不都合な真実を隠す国会答弁を「ご飯論法*」と名付けて街頭で解説しながら国会の映像を流す国会パブリックビューイングの代表、法政大学教授上西充子さんのお話を紹介します。

*ご飯論法:「朝ご飯は食べましたか?」「パンは食べたが、ご飯は食べていない。」追求してもその意味がないかのように思わせる論法

 

◆私たちの周りに内面化している「呪いの言葉」
・呪いの言葉:相手をおびえさせ、萎縮させ、思考と行動を縛る
労働:嫌なら辞めればいい/ジェンダー:男のくせにくよくよするな/政治:デモに行ったら就職できなくなるよ

⇒相手の土俵に乗らず切り返す(例)あなたは職場でヒールを強制することに賛成なんですか?

◆私には力がある
・微力だが無力ではない、力はすでに私たちの中にある

◆エンパワメント
・その人が本来持っている力を思い出し、よみがえらせ、発揮すること(だれかが外から力を与えることではない)
・忘れていた力を思い出し、自分をもう一度信じてみるためには周囲の人々とのつながりが欠かせない

◆灯火の言葉
・相手のおこないを丁寧に認めて肯定的なフィードバックをし、エンパワメントする言葉(期待とは違う)                        

「がんばって」とつい言いがちですが、これも「期待の言葉」との指摘でした。